車両価格について相手方保険会社提示の約6倍超の金額で示談

2025-09-18

事故状況

緩い左カーブ状道路を走行中、対向車が車線を大きくはみ出し、正面衝突した。

争点

物損、車両の時価額

事務所の活動

交渉

解決のポイント

本件は物損が大きな争点となりました。
ご本人の車両は、初年度登録こそ事故年より相当前であるものの、車両価値としては中古車販売サイトの価格の平均を鑑みてもおおよそ200万円と算出できるほどでした。
しかしながら、相手方保険会社は、初年度登録が相当前で、レッドブックへの記載が無いという理由のみで、実体価格を無視した低価格を提示してきていたのです。
弁護士介入後、改めて実体価格を示す資料を整え、相手方保険会社の譲歩にも甘えることなく主張を続けた結果、こちらの提示する金額ほぼそのままで示談することができました。当初の相手方保険会社の提示額より6倍超の金額となりました。本件の事故はご本人が無過失であり、ご本人の車両保険に無過失特約が付いていたので、等級ダウンのデメリットなく車両保険を使用できる状況ではありましたが、その現状にも甘えることなく、ご本人が望む主張をもとに交渉を続けた結果であるとして、大変嬉しく思います。
また、金額面以外においても、車両のローンが残っていたことから、ローン会社との所有権留保に関わる調整を行ったり、保険を解約する関係でご本人の保険会社と調整したりと、多方面との調整に関しても全て弁護士が代理人として行い、ご本人にかかる煩わしさを取り除けたことも弁護士が代理人となったメリットであると思います。

車両の賠償については、一般的に修理費もしくは車両の時価額のどちらか低い方でしか賠償を得ることはできません。それ故、車両の時価額は度々争いが生じやすい項目となります。相手方から提示されている時価額が果たして適切なのか疑問を感じる場合は、ぜひ弁護士にお気軽にご相談ください。また、ご自分の手でも、同グレードでの中古車販売サイトの価格を調べてみるなどすると、概ねの市場価値が分かるかもしれません。

 
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