Q①－3：”ADR”って？
ADR(裁判外紛争解決手続)には複数の種類があると聞きましたが､それぞれの特徴を教えてください。
A：ポイントをまとめると以下のとおりとなります。
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日弁連交通事故相談センター |
交通事故紛争処理センター |
各弁護士会の民事紛争解決センター |
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紛争処理手段 |
示談あっせん、審査 |
和解あっせん、審査 |
和解あっせん、仲裁 |
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期日回数 |
原則３回 |
３～５回程度 |
３回程度（３ヶ月） |
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場所 |
全国１６３ヶ所（示談あっせんは４１ヶ所） |
全国１１ヶ所 |
各弁護士会 |
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手数料 |
無料 |
無料 |
申立手数料１～２万円程度 |
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担当者 |
弁護士 |
弁護士 |
弁護士、専門家 |
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あっせんが不成立となった場合 |
一定の共済が加害者を代行している事案については、被害者から審査申出が可能。加害者からの申出については、被害者の同意が必要。 |
当事者双方が審査申立て可能。保険会社からの申立てについては、被害者の同意が必要。 |
原則として手続が終了。 当事者の仲裁合意により、例外的に仲裁手続に移行可能。 |
当事者間の示談交渉が難航した場合､ADRの制度を活用することが少なくありませんが、どのADR機関を利用するかは、上記の特徴を考慮して決定することが多いです。日弁連交通事故相談センターと交通事故紛争処理センターについては、あっせんが不成立となった場合に審査の申立てが可能です。審査に移行した場合、審査委員が事情を勘案しながら裁定や判断を行い、申立人は一定の期間内に同意か不同意かを示しますが、同意の場合、相手方保険会社等は審査委員の尊重することになっています。申立人が不同意の場合は、手続が終了し、調停や訴訟へと移行することとなります。
なお、事故態様や相手方の保険等の契約状況によっては、ADR機関を利用できなかったり、相手方の同意が必要となったりする場合がありますので、ご注意ください。
