Q②-4

保険会社の「一括対応」とは何ですか?保険会社がこのような対応をする必要性とは何でしょうか?

A:加害者側保険会社が、直接医療機関や接骨院へ被害者の治療費を支払う制度です。理由としては、

①被害者の救済のために、保険会社が内払いを履行するという点

②その一方で、一括対応によって月ごとの治療に関わる診断書・診療報酬明細書を予め確認することで、不適切な治療、特殊な治療が行われていないかを早期発見すること及び、適切な治療の終了時期を決定するという点

が挙げられます。

上述の通り、一括対応とは、加害者側保険会社が直接医療機関や接骨院へ被害者の治療費を支払う制度です。モータリゼーション(車社会)の発達に伴い交通事故も増加する中、被害者の救済のために保険会社は何が出来るかという議論の末、このような制度ができました。

通常、不法行為により受けた損害については、立て替えた上で相手方に請求するというのが一般的ですが、交通事故の被害者が受けた怪我により治療などを余儀なくされる場合、怪我の程度にもよりますが、治療費を立て替えるのは非常に困難であると言えます。そのような場合に、加害者側の保険会社が直接治療費などを支払うことで、被害者は治療費を立て替えなくても良いことになります。

一方で、保険会社の一括対応により、治療に関わる診断書や診療報酬明細書などが保険会社に送られるようになります。保険会社側は、被害者の通院の程度や内容を予め把握し、後でトラブルにならないよう、不適切な治療、特殊な治療が行われていないかを確認することができます。また、診断書等に記載されている情報をもとに、適切な治療の終了時期や、一括対応の終了時期を検討することも可能となります。

なお、保険会社は、治療の打ち切りの打診を早期に行ってきますが、最低でも6ヶ月は通院を続けることが望ましいです。この「6ヶ月」に明確な基準があるわけではありませんが、後遺障害の申請をする際に、「6ヶ月間通院したが痛みが残った」ということは、重要な要素になります。

 
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