Q①-6

示談交渉、ADR、調停で合意に至ることができず、訴訟を提起することを考えています。訴訟提起のメリットとデメリットを教えてください。

A:終局的・実効的に解決できたり、保険会社の提示額からの増額が期待できたりするケースもありますが、訴訟費用がかかったり、かなりの時間を要する場合があったりと、一定のデメリットも存在します。

訴訟提起のメリットとしては、まず、

①紛争を終局的・実効的に解決することができる

という点が挙げられます。特に後遺障害の存否や等級が争点となっている場合や、前提となっている事実関係に争いがある場合には、訴訟による解決が適切といえるでしょう。

その他に、

②裁判基準での賠償金が期待できる

という点もあげられます。いわゆる「赤い本」と実務家が呼称する、公益財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部『民事交通事故訴訟・損害賠償額算定基準』に基づいて損害額算定がなされることにより、保険会社の提示する金額からの増額が期待でき、被害者側に有利になります。

さらに、

③各種の証拠収集手続を利用でき、客観的かつ合理的な判断がなされること

④弁護士費用、遅延損害金を請求できること

も、それぞれメリットとして挙げられます。

一方で、

⑤費用が高くなり、審理に時間を要すること

⑥手続が厳格なために代理人を要する場合が多いこと

⑦手続が公開され、プライバシーの保護に欠けること

がデメリットとして挙げられます。

 
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