弁護士特約はご存知でしょうか


弁護士特約とは,保険会社によって「自動車弁護士費用等補償特約」とか「弁護士費用補償特約」とか呼ばれるもので,事故直後から,弁護士を依頼する費用のうち300万円を限度に支払われる特約保険です。通常,自動車の基本保険に付加されるものですが,これは絶対に加入した方がよい保険です。

1 保険費用が安い
2 原則,自分の好きな弁護士を選べる。
3 原則自己負担がない。
4 高額になりがちな鑑定費用も出すことができる。
5 弁護士費用特約を利用しても,保険料の等級は下がらない。
6 同居の親族名義の車両についている弁護士特約で,使える場合がある。

1 保険費用が安い

インターネットで調べた限りですが,1年間の保険料は1250円から2500円程度であり,さほど高い保険料ではありません。

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2 原則,自分の好きな弁護士を選べる。

弁護士特約は,基本的に自分で弁護士を選ぶことができます。交通事故に精通している被害者側に立った弁護士を自ら調べてその弁護士に依頼することができます。
選択しない場合は,保険会社が推薦する弁護士を紹介されますが,どのような弁護士を紹介されるか分かりません。弁護士特約の利用にあたって弁護士の紹介を受けられる制度もありますが,弁護士によって得意とする分野や知識経験には差があり,必ずしも希望に合う弁護士を見付けられるケースばかりではありません。予めネットで調べて,交通事故に精通しており,かつ,被害者の利益を最大限にくみ取る弁護士を自ら選択することができます。
もっとも,弁護士報酬が自由化されており,あまりに高い弁護士費用については,保険会社側で拒否をする場合があるので,ご注意ください。
当事務所の料金体系は,日本弁護士連合会と各損保会社との協定である「LAC基準」と呼ばれる保険金支払基準に準拠しており,これによる限り弁護士特約の対応が受けられないケースは通常ありません(もっとも,損保会社・共済によってはこの協定に加入していない所もあり,そうした場合には弁護士費用の一部についてご依頼者様にご負担をお願いすることもございます。)。また,当事務所では弁護士特約の利用にあたり損保会社と十分な協議・報告を行い,弁護士費用に関してご依頼者様に予想外の負担が生じないよう努めております。

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3 原則自己負担がない。

上記一部の共済を除いて,ほとんどの保険会社の保険会社の弁護士特約は,300万円の範囲で弁護士報酬が出ます。
300万円の範囲でほとんどの事件の報酬は,賄うことができます。
具体例を挙げれば,むち打ちなどで後遺症等級12級を獲得して,総額800万円を獲得したとして,LACの基準に従えば,着手金49万円報酬98万円が限度です。
死亡事故などの場合は,総額が多くなり,300万円を超える場合がありえます。しかし,当事務所では,多額の損害賠償金を請求する場合,裁判を提起し,遅延損害金(事故日から年5パーセント)も請求するので,300万円を超える報酬差額分は,遅延損害金の中から受領し,支払いを受ける損害額が欠けることがほとんどありません。
例えば,5000万円の獲得金額については,LAC基準では,弁護士報酬は着手金と報酬の合計で588万円となり,自己負担額は280万円となりますが,事故から1年経過していれば,5000万円につき遅延損害金は250万円,2年経過していれば500万円獲得できますので,通常は,十分賄うことができます。また,裁判に掛けた場合でかつ判決を得た場合には,弁護士費用の一部(損害額の1割)が損害として認められる場合がありますので,その場合は,遅延損害金と弁護士費用の獲得により,十分賄うことができます。

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4 高額になりがちな鑑定費用も出すことができる。

むち打ちや車両事故などの場合でも,当事者の言い分が真っ向から食い違う場合がよくあります。
例えば,むち打ちで痛みやしびれが長期化したが,比較的軽微な事故による場合は,保険会社が3ヶ月程度で治療費の打ち切りを宣告する場合があります。
まだ,打ち切られる前にご相談を受ける場合は,治療の継続などの交渉をし,MRIや神経伝達テストなどの検査費用を相手方保険会社に負担させることができますが,打ち切られた後は,原則自費負担となります。しかし,弁護士費用の特約を利用して,かかる検査費用などを負担してもらうことが可能です。
物損事故においても,金額が僅少であるが,過失割合を巡りどうしても納得がいかない場合があります。その場合,車体についた傷から工学鑑定をすることが有用な場合がありますが,弁護士特約に基づいて,工学鑑定費用を出すことが可能になる場合があります。

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5 弁護士費用特約を利用しても,保険料の等級は下がらない。

事故が発生したとき自分の保険を使うことから,等級が下がることを気にする方がいらっしゃいますが,弁護士費用特約は,保険料の等級は下がりませんので,安心してお使いください。

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6 同居の親族名義の車両についている弁護士特約で,使える場合がある。

自分が利用している車両に弁護士特約がついていなくても,同居の親族の車両に弁護士特約がついている場合に,使える場合があります。あきらめないで,ご相談ください。

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